誰1人置き去りにしない

 様々な団体の「秋の要求運動」が活発に行われています。国会にいる間は、運動の激励や要請行動の対応、各団体を訪問して現状をお聞きするなど、切れ間のない忙しさです。

 週末は各地をまわっています。先週末は熊本のつどい。そして福岡経由で高知県へ。

 高知県唯一、私たちも与党であるいの町で池田牧子町長との懇談をはじめ、町立特養ホーム偕楽荘や町立国民健康保険仁淀病院、滞納者に対して生活再建型徴収を行っている町の取り組みを債権管理課からお聞きしました。全国の自治体病院の9割が赤字という、近年の状況の中で地域医療そのものが続けられない現状が広がっています。

 そんな中、いの町政の中で貫かれているのが、誰1人置き去りにしない行政です。債権管理課の取り組みには度肝を抜かれました。滞納者に対して、租税の徴収は生活再建を最優先に、滞納者の生活背景をしっかり見て、多重債務などがあれば過払金はないかなども丁寧に対応して暮らしを再建できるようにする。本人の了承があれば庁舎内の関係する各課と共有してその対応をはかる。月に一度は連絡会議を開き、暮らし全体を庁舎内連携で支える体制を作り出していくという取り組みには、聞いている私がウルウルしてしまうほど感動!本来の行政の役割がここにあると確信しました。

 「行政こそが町民にとって最後の希望であるべき」という、その姿勢に学ばされることしきりでした。こんな自治体を増やしていきたい。

 9月30日、高知県佐川町議選の応援に。安田せつ子さんが初当選(無投票当選)を勝ち取りました。

 (10月12日付四国各県「民報」に掲載)