原発ゼロへ転換急げ―住人と懇談

 西日本では島根(松江市)、伊方(いかた=愛媛県伊方町)、玄海(佐賀県玄弓毎町)、川内(せんだい=鹿児島県薩摩川内市)の4カ所で原発が稼働中です。白川よう子参院比例候補は昨年12月に島根原発を調査。今月20日に玄海町を訪れ、町民らと懇談しました。
 玄海原発の30㌔圏内には佐賀、長崎、福岡各県に約24万人が居住。核のごみ(高レベル放射性廃棄物)最終処分地選定に向けた「文献調査」が行われています。5月には使用済み核燃料を保管する乾式貯蔵施設の建設工事を開始。青森県六ケ所村の再処理工場が完成しなければ敷地内に留め置かれることになります。
 玄海エネルギーパークで日本共産党の黒木初(はじめ)唐津市議、井上祐輔党北部地区委員長の説明を聞いた白川さん。「避難路が狭い山道で複合災害が起きれば避難が難しい。背筋が寒くなった」と実感を吐露し、老朽原発延長や新増設の一方で再生可能エネルギーを抑制する原発政策を「参院選をきっかけに切り替える」と表明しました。
 原発建設前の1965年から反対運動をしてきた仲秋蓋善道(95)は懇談で「原発誘致で人口が増えるといわれたが、実際は半分に減った」と話し、核のごみ処分場をめぐる党と後援会、住民の会の要求活動などを紹介しました。

  愛媛で対談

 5月に「伊方等の原発をなくす愛媛県民連絡会議」の和田つかさ代表幹事と対談。原発を止めて電力不足になるのを心配する声に対し、和田さんは「2024年度に四国で出力制御として捨てられた再エネの電力は前年の1・7倍。市場任せにせず、国が安定した電力をつくることが求められる」と述べました。

 白川 海外で日本の再エネ技術が活用されている。日本でこそ原発をなくす方向へ進めますね。

 和田 原発を続けることが、せっかくの技術を使って再エネを生かしきることを妨げています。

 白川 各地で闘う市民と力を合わせ、危険な原発をやめて再エネへ方向転換するため政治を変えたい。

 和田 ぜひ国会議員になって原発のない安全でクリーンな日本にできるよう頑張ってください。