「軍事要塞化は許さない」―平和な沖縄 心ひとつに

 アメリカいいなりの大軍拡を推し進める自公政治の矛盾は、戦争準備の最前線にされる沖縄や西日本に集中して表れています。沖縄戦80年の節目となる年の参院選で白川よう子参院比例候補は「沖縄の軍事要塞(ようさい)化を許さない議席を」と各地で沖縄の現状と党躍進を訴えています。

 自衛隊に追い出され

 昨年11月の候補者発表後、白川さんが沖縄に来県したのは計5回。米兵による少女暴行事件に抗議する県民大会、名護市辺野古の米軍新基地建設反対の県民大行動やキャンプ・シュワプゲート前での座り込みなどに参加してきました。石垣市では「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」の藤井幸子さんの案内で2年前に開設した陸上自衛隊駐屯地の周辺を調査しました。
 今年3月、政府は戦場化を想定し先島諸島の住民や観光客約12万人を九州・山口に避難させる計画を公表。「住民を守ると導入された自衛隊が住民を島から追い出す事態」(沖縄革新懇代表世話人の仲山忠克弁護士)で沖縄戦の住民疎開を想起させる計画に県民の不安と怒りが高まりました。
 藤井さんは「飼っている牛や財産を捨て、リュック一つで避難できるものではない。避難先にも基地や弾薬庫があれば攻撃対象になる。沖縄だけでなく全国の問題だ」と話し、白川さんは「戦争させない外交努力こそ必要」と応じました。

 歴史修正に未来なし

 浦添市議選の応援に駆けつけた2月、街頭演説中にオスプレイが重低音を響かせ、住宅地上空を飛行しました。白川さんは「今も飛び立ったオスプレイをはじめミサイルや戦闘機をアメリカから爆買いし、医療や社会保障を削る政治から、命を守れる政治に切り替えよう」と演説しました。
 自民党の西田昌司参院議員がひめゆりの塔の展示内容を「歴史の書き換え」とねじ曲げた問題で沖縄、全国から怒りが噴出しました。8日の那覇市での街頭演説で白川さんは、前日にひめゆりの塔やひめゆり平和祈念資料館などに足を運んだと述べ「西田議員が言うような記述は何もない。歴史をゆがめる勢力に未来はない」と批判。「基地のない平和な沖縄へみなさんと心一つに頑張る。『オール沖縄』のタカラさちか沖縄選挙区候補、党比例5人を国会へ」と強調しました。

(6月14日付「しんぶん赤旗」日刊紙・西日本のページから)