参院選で農政転換――農民連会長と懇談

 日本共産党の白川よう子参院比例候補、亀谷ゆう子参院鳥取・島根選挙区候補、大平よしのぶ衆院中国比倒候補は9日、島根県邑南〔おおなん〕町を訪れ、農民運動全国連合会〔農民連〕の長谷川敏郎会長と懇談しました。米不足や「トランプ関税」による農産物輸入自由化の圧力など農業危機に際し、国民と共同しながら参院選で農政を転換する決意を固め合いました。
 長谷川氏は米不足や価格高腰について、▽政府が農政の失敗を認めず増産を呼びかけない▽中小生産農家が安心して米を作れず激減▽アメリカの外圧を利用し外国産米輸入を拡大しようとしている-などの背景を説明。既に日米関税交渉をめぐり、自民党幹事長が大豆やトウモロコシの輸入増を容認したと批判しました。
 自然の生態系を活用した循環型農畜産業を実践する長古川氏は、地下水の涵養〔かんよう〕や生物多様性の保全など農業の多面的な機能を評価し、欧州のように直接払いを増ゃすことを国民合意にすべきだと指摘。「共産党が提案する通り価格保障と所得補償を組み合わせ、農家を励まして生産増につなげる制度設計が必要だ」と述べました。
 白川氏らは「生産者と消費者が手を結び、農家経営が成り立つ農政に切り替え危機打開しようと訴えたい」と表明しました。

(5月10日付「しんぶん赤旗」日刊紙・政治総合のページから)