米作って暮らせる農政に―農家を訪問

コメ不足と価格高騰は日々の食卓を直撃し、農政の矛盾を浮き彫りにしました。農業産出額が生国の3割を占める西日本を主な活動地域とする日本共産党の白川よう子参院比例候補は「日本の食と農は命の問題。農林漁業どれが途絶えても成り立たない」と、持続可能な農業へ全力で取り組む決意を新たにしています。
4月上旬に香川県三木町のアスパラ農家、植村隆昭さんを訪ねた白川さん。農業談講に花が咲きました。
米値上げ
白川 いま農業で一番 因っていることは?
植村 やはり米の値上げでしょう。1年前から2倍にもなるのは、日本の主食としては異常です。
植村さんは平均年齢68歳を超す農家の現状をなぜ国が放置するのかと告発し、わずかな売り上げにものしかかるインボイスが農家を苦しめていると語りました。白川さんは「あと数年で農家がいなくなり、日本の農産物が食べられなくなると聞く。軍事費だけ爆上がりする現状を切り替えなければ」と応じました。
白川 農家への所得補償、農産物の価格保障をしっかりやっていくとき。
植村 農業先進国はそれをやって成功している。頑張ってください。
農業守れ
産直が盛んな福岡県糸島市でのつどいで「農林漁業に携わる人が元気に仕事できるようにしてほしい」「備蓄米を放出したが少ない」などの質問が出ました。
白川さんは衆院四国比例候補の時、漁業法改悪をめぐって漁業者に共闘を申し入れ、信頼と支持を勝ち取った経験を紹介。「根幹である第1次産業を守る運動を呼びかけたい。米不足と減反政策などの誤りを国に認めさせ、米や農産物を作って暮らせる農政に転換しよう」と強調しました。
シンポジウムなどで白川さんと同席し、応接してきた岡山大学名誉教授の小松泰信さんは「第一次産業に精通する白川さんをぜひ国会に送り出し、農業の衰退を負い止めたい」と岡山市のつどいで激励しました。
白川さんは米の値段が高く「おかわり禁止」といわれた、要求対話アンケートの小学生の声を紹介し「食べ盛りの子におかわりを我慢させる農政は許さない。参院選で食料自給率50%台を実現する政治をつくろう」と各地で訴えています。
(4月26日付「しんぶん赤旗」日刊紙・西日本のページから)