食と農への思いを共有―阿波市で農業シンポ

 (6月)23日、徳島県阿波市で「日本の農業を考えるシンポジウム」が開かれました。阿北地区委員会初の取り組みに、紙智子参議院議員が駆けつけてくれ、阿波市の森克彦産業経済部長、徳島県農協の土井哲営農指導員、徳島県の農民連日岡久吉会長らとパネリストとして発言。阿波市の農家数は10年間で27%減り非常に深刻な状況であること、高齢化で生産者や栽培規模が減少傾向だった市の名産品のナスを作りやすくするための取り組み、有機作物に取り組み学校給食の食材としても喜ばれていることなど、現場の様子、阿波市の農政がよくわかり、学ばされました。

 紙さんからは、農業基本法が改正されたが農業の現状を打開するものになっていないことなど、ホットな国会報告と党の農業政策が語られ、ますます深みのあるシンポに。私からもこの間お聞きした四国の農業者の声や、香川県の多様な農業人材を支援する新たな兼業農家支援施策の紹介もさせてもらいました。

 徳島県農民連は、鳥獣被害対策や有機農業の学習会などを通して、農家の要求実現の活動に取り組んでいます。阿波市で農民連の支部を結成し、市への要望を提出するなど、活発に運動を展開している姿に励まされました。かつて衆議院四国ブロックで党の議席を獲得した時、ひどい自民党農政に農業者から火の手が上がり、大きなうねりになりました。7月には阿南地区でも「農業シンポ」が行われます。四国中で食と農への思いを共有していきます。

(7月7日付四国各県「民報」に掲載)