土地利用規制法 魚価低迷

短時間の審議で強行採決を進める「土地利用規制法案」。詳しい内容が国民に知られる前に成立を狙っています。何のために自衛隊施設や米軍基地の周辺1キロの住民を監視対象とし、土地取引について事前の届け出を求めるのかもはっきりせず、不動産価格や財産権にも影響を与え、プライバシー権の侵害にもなる、違憲立法としかいえない法律をなぜ提案するのか、その説明さえまともにできません。

防衛省がすでに調査している対象だけでも徳島県の9施設をはじめ四国に20施設もあります。さらに原発も空港もその対象候補にあがっています。戦前の弾圧法の拡大版を廃案へ!

ところで、皆さんがスーパーや魚屋さんで買う魚の値段って安くなってますか?先日漁協の方からお話を聞いて改めて驚きました。例えば真鯛はキロ単価100円、サゴシも100円、チヌに至っては70円。漁師さん曰く「まるで100円ショップ」だと。10年前の単価と比べてみると軒並み10分の1。船の油代も出ません。

魚価の低下は四国中で漁業者の暮らしを追い詰めています。とりわけ瀬戸内海は「小物」の魚種が多い中、そもそもの単価も低く、漁業共済も敷居が高いものとなっています。コロナの影響もあり飲食関係での需要も減る中、温暖化の影響で漁獲量も変わってきています。組合も知らないうちに若手の漁師さんが丘に上がり、別の職に就くことも。国の責任で魚価安定対策の強化が必要です。

2021年6月10日 よう子記