「原発差し止め決定」 多様性

「同性婚を認めないのは違憲」とした札幌地裁の判決。水戸地裁でも東海第2原発の差し止め判決。続々と画期的な判決が下されるなか、広島高裁でも「伊方原発差し止め決定」を取り消さないことを期待をしていただけに、取り消す決定は悔しくてなりません。

水戸地裁の判決に照らせば、全国の原発が再稼働できる状況にはないことは明らかです。広域避難の困難性が問われ、住民の安全な避難のためには原発を動かすことはできないことを示しました。伊方原発は半島の付け根にあり、原発事故が起きれば「避難できない」ことが住民の大きな不安になっています。力をあわせて再稼働を許さず、「原発ゼロの日本」を必ず実現しましょう。

先週は桜の開花宣言。徳島、高知、香川、愛媛と四国行脚の日々にも、本格的な春の訪れを感じています。徳島では36歳の、香川では32歳の、いずれも女性に入党していただきました。コロナ禍で、とりわけ女性に大きなしわ寄せが生じ、社会の矛盾が露呈しています。東京五輪・パラリンピックをめぐっても女性蔑視発言や、容姿をいじった開会式の企画案など、世界に醜態をさらす始末。岡山県議会では自民党などが「選択的夫婦別姓に反対する意見書」を議決。あげればキリがないほどジェンダー不平等問題がありますが、彼女たちの入党は、そんな社会を変える大きな一歩になりました。

個性や考え方を尊重し、多様性を認め合える社会をみんなで一緒につくりたい。

2021年3月29日 よう子記