#わきまえない女たち


「女性の前では黙っていないとね。」「森会長もかわいそうに。」この手の言葉を今日一日で複数回、目と耳にした。JOC会長であった森氏の女性蔑視発言は、もちろん本人の責任が問われる重大な問題だ。しかしこの問題はそれだけで済まされない、日本社会の構造を大きくあぶりだした。とりわけジェンダー平等社会をどう構築していくのかが問われている。 

この社会に生まれ落ちた時から、男か女かで区別や差別され、「○○らしさ」の中でもがき苦しみ、本心を口にすれば暴力や言圧で抑え込まれ、心が震え涙するだけで「女々しい」「感情的」と言われ、女はいいよな、女だてらに、女のくせに、女性だからもっと優しい口調で、母性は女にしかないんだから、首も座ってない子を保育所に預けて母親が働くなんて…。思えば私自身もどれだけジェンダー不平等の中で生きてきたんだろう。

6日、Choose Life Projectが生配信した「Don’t Be Silent #わきまえない女たち」の発言の中に、「女性を差別する発言は、ちっちゃいトゲとか毒になって体の中にたまっていく。解毒していくことが必要」という言葉に大きくうなずいた。「沈黙しない」と決め連帯する人たちの声は世を動かすだけでなく、人の心の解毒作用もあることに気づきました。11日、香川でも超党派で「#わきまえない女たちin香川」をネット配信。私は「政治や社会を変えることと同時に、自分の中の「森さん」と闘い続けること」を発言。

2021.02.26 よう子記