レインボーカラー アウト!

「好きな色は何色?」の質問に、「レインボーカラー(虹色)」と答えた人を「ずるい」と思ったことがある。自分はそれまで「一つの色」を選んで答えなければならないと思い込んでいたからだ。多様性を認め合うことは当たり前に大切なことだと、その人から教えられ続けている。

しかし日本の中枢には、多様性の大切さどころか、多様性を認めることもできない人がまだまだたくさんいる。東京オリ・パラ組織委員会(JOC)の森喜朗会長もその一人。

「謝罪」の会見を見ても、この人は事の本質はわかっていないなと思う。森会長は女性理事の任用が進められていることに、「文科省がうるさく言うんでね」などと発言。彼にとってこの課題は「うるさく言われるからやる」課題のようだ。日本のジェンダーギャップ指数や、「女性差別撤廃条約」に基づく目標などは何とも思わない。ジェンダー差別は、支配階級が政治的につくり国民に押し付けてきたものだということが本当によくわかる。

ハッキリ言おう。森会長はアウト!だ。意思決定の場、政策決定の場に女性の必要性さえ認めない会長は即時辞任を。菅首相の見識・責任も問われている。

一人ひとりが、おかしいことの前で黙り込み、おかしいことを笑ってごまかすことをやめよう。そして、私自身が意思決定の場に行こう。四国に一人も女性衆議院議員がいない現状をまずは変える!

2021年2月18日 よう子記