〝連帯し政治変えよう〟岩国で基地問題シンポ
空母艦載機が移駐した米軍岩国基地を抱える山口県岩国市で６月２日、基地問題を考えるるシンポジウム（日本共産党国会議員団中国ブロック事務所主催）が開かれました。中国５県から会場いっぱいの約220人が参加し、米軍基地とたたかう沖縄などと連帯して運動を広げようと、熱気にあるれました。白川容子四国ブロック国政対策委員長も参加しました。
地元の「愛宕山を守る会」の岡村寛世話人代表が連帯あいさつし、「米軍の勝手を認める政治を変えるために力を合わせたい」と述べました。仁比聡平参院議員が国会報告し、沖縄県の比嘉瑞己県議、神奈川県の藤井克彦県議、松田一志党岩国市委員長が発言しました。大平喜信前衆院議員が司会を務めました。
仁比氏は、艦載機の地上模擬着艦訓練（ＦＣＬＰ）は岩国基地では行わないとごまかしてきた国の対応を挙げ「米軍絶対の安倍政権の姿勢は民主主義、主権国家の在り方に大きく矛盾する」と批判。「現実の被害を突き付けて市や県の態度を変え、国の姿勢を改めさせよう」と訴えました。
比嘉氏は、欠陥機オスプレイなど米軍機の事故が相次ぐ中、事実を明らかにして一致点で共闘を広げていることを紹介し「主権者自身が声を上げることが大事だ」と強調。藤井氏は、厚木基地でのＦＣＬＰなどの深刻な爆音被害を示し「移駐は爆音被害のたらい回し。米空母の横須賀母校化返上こそ根本的解決だ」と述べました。
松田氏は、市民団体を中心に爆音被害をなくすよう求める署名や市民集会に取り組むことを紹介し、「あきらめずに声を広げ、新たな行動に踏み出した」と力を込めました。
会場から広島県廿日市市などで急増する騒音被害が告発され、田村順玄市議（リベラル岩国）も発言。自衛隊基地（呉、萩、日本原、米子）の各地元での運動が報告されました。
〝基地機能強化許せない〟シンポ参加者が基地視察
中国地方の日本共産党の地方議員や白川容子四国ブロック国政対策委員長、高見篤巳参院広島選挙区予定候補、神奈川、沖縄の県議らが２日空母艦載機の移駐が完了した山口県岩国市の米軍岩国基地と愛宕山の米軍家族住宅周辺をシンポに先立ち視察しました。
松田一志岩国市委員長が案内。基地強化受け入れの見返りに国の補助金で建て替えられた市庁舎を出発。大型艦船が入港できる水深13メートルのバース、滑走路が１キロ沖に移され、1.4倍に拡張された岩国基地のそばで、艦載機や軍民共用の岩国錦帯橋空港などを見ました。良好な住宅団地造成が中止され、米軍家族住宅や運動施設がつくられた愛宕山地域を回りました。
松田氏は「市民は12年前、住民投票で艦載機移設反対の意思を示しました。爆音反対の意思を示す署名活動を始め、声を上げ続けていく」と力を込めました。
白川氏は視察後、「住民の意思を無視した基地機能強化は許せない」と話しました。
