軍事要塞化許さない

鹿児島・奄美大島 白川議員が調査

 日本共産党の白川容子参院議員は5日、鹿児島県の離島・奄美大島を訪ね、陸上自衛隊奄美駐屯地(奄美市)と瀬戸内分屯地(瀬戸内町)を調査しました。

 奄美大島では、二つの基地の新設(2019年)により、地対空、地対艦ミサイルが配備され、大型弾薬庫が造られるなど大軍拡が進められています。

 先月実施された日米実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」では、沖縄など南西諸島を戦場にして戦う米軍の対中国戦略の中核を担う第12海兵沿岸連隊がオスプレイで展開、自衛隊の12式地対艦誘導弾の訓練が行われました。

 白川氏は、電子戦部隊の増強が狙われている奄美駐屯地で、室内射撃訓練場などを場外から視察。弾薬庫増設が進み長射程ミサイルの配備も取り沙汰される瀬戸内分屯地を周辺の状況も含めて調査しました。

 崎田信正党市議は「自衛隊は、ミサイルは移動できるので地域が攻撃される恐れはないと説明していたが、むしろ地域全体が攻撃の対象になりかねない」と説明しました。

 調査後、白川氏は「豊かな自然のなか、住宅にも近いところで島の軍事要塞(ようさい)化が進められています。憲法違反の敵基地攻撃能力ミサイル配備で地域を危険にさらす大軍拡は許されません」と話しました。

(10月6日付「しんぶん赤旗」日刊紙 政治総合面から)