軍拡阻止は女性の力で―熊本・海北由希子さんと懇談

選択的夫婦別姓、外国人技能実習生の人権救済などに取り組む熊本市の海北(かいきた)由希子さん。共同代表を務める「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」の結成集会(2月)で白川よう子参院比例候補と出会いました。「女性には力がある」と力強く語る海北さんが白川さんと対談、意気投合しました。
白川 西日本17県を歩き、党派を超えた人たちが大軍拡に反対の声をあげているのに励まされます。各地でこれだけ闘いがあるのかと。
駐屯地建設で事故
海北 今まで孤軍奮闘し、九州全体で何が起きているか知らない人が多くて。ネットワーク35団体のうち9団体が東京で省庁交渉しました。熊本は昨年、米軍の民間空港使用が88回あり、特定利用空港・港湾問題を担当しました。五十数項目、19ページにわたる要請を3時間半。発足数カ月ですごい活動をしています。
オスプレイを配備する自衛隊駐屯地の建設現場で、作業員が骨盤骨折の重傷を負いました。国籍などの詳細については現在調査中ですが、労災事故で仕事ができなくなり、ピザを変えるよう言われた外国人技能実習生から相談が入ることも少なくありません。
造船業で働く外国人のけがの相談も増えています。なぜ造船業かというと、軍艦を造っている。政府が軍需産業を支援し武器輸出できるようにしたから。
白川 大企業が起こした労災を国が認めたがらない。米国と大企業いいなりのゆがみにあてはまります。
海北 本当にそう。いろんな政党の話を聞くが選挙前と選挙後の態度が違わないのが共産党。「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」の熊本、東京のメンバーも「しんぶん赤旗」を応援しているんですよ。
男女格差激しすぎ
白川 沖縄県糸満市のひめゆりの塔やガマに行きました。軍は住民を守らない-県民の思いが戦争する国づくりを止めている。それで西田昌司参院議員が歴史をゆがめる発言をした。
海北 西田発言はみんなの怒りを引き出し、自民党の実態が分かりました。
日本は男女格差が激しすぎると感じ、あえて女性に声をかけ自分の頭で考えようと学び合っています。何かやらないといけないと思う若い女性が増えていて。
白川 ご一緒につなぐ輪を大きくし、あなたの困りごとは政治の問題だと呼びかけ変えていきたい。
海北 いろんなところで白川さんのファンが増えている。会うと「お帰り!」って感じですよ(笑い)。広げていきましょう。
(6月21日付「しんぶん赤旗」日刊紙・西日本のページから)