住民の願い――地域医療を守ろう
久しぶりの衆議院議員会館です。愛媛県西予市で進められようとしている、西予市民病院と野村病院、つくし苑への指定管理者制度導入の件で国会へ。和氣和男市議、大森揚子西予市くらし・子育て相談室長がオンラインで参加し、市民の声を総務省に伝えました。
昨年2月、西予市は突然3施設の指定管理委託の申請を議会に告げました。市民も病院職員も寝耳に水。「西予市民病院などを守る会」を立ち上げ、約6500筆の「指定管理導入中止を求める請願署名」を集め、講演会や市民アンケートにも取り組んできました。
今年2月1日に行われた野村での住民説明会では、野村病院の現有60病床が大幅減の30床か無床診療所になるかの2案が示され、参加した市民からは不安や怒り、不信の声が次々とあがりました。そんな中、野村病院の守田人司院長の発言は、参加者をおおいに励ましました。市長の隣で説明者側の席に座っていた院長は、「気持ちとしてはそっち(市民側)に座っとるような気持ちです。」「市は指定管理者制度の導入の経緯も、正しく情報を伝えていない。一番の問題は、西予市民病院の大赤字だ。」この問題の本質をずばり指摘。
住民に支えられ、職員の努力とともに野村病院は黒字経営です。野村の地域は西日本豪雨災害時、豪雨とダムの放流で甚大な被害をうけ、住民の連隊の力で今やっと一歩づつ前に進もうとしています。病院や学校は地域の核です。踏ん張る住民を支える政治が必要です。
(2月25日付・四国各県「民報」掲載の随想「YOU気りんりん!」から)