嶺北で語りあう 都議選勝利

「僕が生まれる前のことですが、米軍機が早明浦ダム付近の保育所のすぐそばに墜落しました。保育士をしていますが、多い時には一日に3~4回保育所の上を米軍機が飛びます。」

私にとって衝撃的なこの事故も、生まれる前の出来事だという若い保育士さんからの言葉。風化せず若い世代にも思いが引き継がれていることを嬉しく思うとともに、それだけの年月を闘ってもなお凄まじい爆音をたて、我が物顔で飛び回る米軍機をどうすることもできない政治に腹が立ちます。

一日、「嶺北の切実な声を語り合うつどい」に、立憲民主党の武内のりお衆議院議員と参加しました。本山町や土佐町、大豊町、大川村などの無所属の議員さんも参加し、声を寄せてくれました。「米軍の低空飛行問題だけでも大きな争点になる」「人口減少の中、介護や医療などの人手不足が心配」「アベノマスク2枚の予算で学校給食の無償化がやれる」。参加者から次々と声があがりました。

第一次産業をないがしろにして中山間地で住めなくし、学校の統廃合などでさらに人口の偏りをつくり出す。嶺北地域が抱えている問題は、四国中の皆さんが抱えている問題と重なります。山間・中山間地で暮らす皆さんは住んでいるだけで国土を守り、川上から川下まで全体の環境を整えている方々です。存在そのものが国家公務員並みの仕事をしていると、ヨーロッパでは国をあげて暮らしを支えています。こうした誇りを持てる中山間地政策が必要です。

2021.07.13 よう子記