75歳以上の医療費2倍化ー自公合意
「ガースーです」にも驚いたが、12月8日に閣議決定された経済対策に驚いた。暮らしや営業、医療への対応は皆無。持続化給付金などの直接支援は終了。危機的状況の医療現場への減収補てんについても、やる気は微塵も感じられない。反面、「国土強靱化」の名による公共事業には巨額の予算を積むと言う。
政府のコロナ感染対策分科会の尾見会長も「GoTo一旦停止」を提言しているにもかかわらず、予備費から更なる支出も。
いやいや、今打つべきは第3波の危機への対策、国民の命と暮らしを守る事が最優先でしょう!
菅政権が次に打ち出したのが、公明党との合意で「後期高齢者医療」の窓口負担を年収200万円以上の方を対象に2倍化するという冷酷な方針。75歳以上の2割負担は、企業の社会保険料の負担抑制を求める経団連が主張してきました。国は「現役世代の負担軽減のため」とすり替えていますが、そもそも国庫負担を減らしたから生じている問題です。
私が徳島健生病院に就職した頃、お年寄りの医療費は無料、健康保険本人も窓口負担は1割でした。「社会保障の充実のため」、「お年寄りの福祉のため」と、消費税が導入されたのもこの年。充実どころか改悪に次ぐ改悪。
「医療・介護・年金・社会保障を充実し、ケアに手厚い社会をつくりたい」、私の演説のフレーズには、何より大切な「命」を守るために闘い続けてきた者としての強い思いを込めています。
2020年12月13日 よう子記