資本主義の本質的な矛盾
なんと暑い毎日か。こんなに暑い夏を過ごしたことがない。尋常でない気温の高さの上にコロナ対策のマスクが暑さを増幅させる。移動の時も室内集会も、街頭宣伝の時までもマスクが外せないのだから酸欠も加わってクラクラする。
私は小さい頃、川遊びが大好きだった。夏休みは毎日清流で魚とともに泳ぎ、お腹真っ白、背中真っ黒の河童と呼ばれていた。「暑い」と思っていたあの頃を思い出してみても、気温が30度を超えるとかなり暑い日だったように記憶している。でも今は30度近くに下がれば「少し涼しくなった」と勘違いするほどだ。
気象庁の「気候変動監視レポート」によると、「統計期間1910~2018年における日最高気温が30℃以上(真夏日)及び 35℃以上(猛暑日)の日数はともに増加している。特に、猛暑日の日数は、1990年代半ば頃を境に大きく増加している。」とあり、事実私が生まれた1966年と今年の気温を比べてみると、徳島の8月の最高気温は1966年34・2度で猛暑日はゼロ。今年の最高は37・7度で、しかもすべて30度を超える真夏日。
温暖化もコロナも、巨大に発達した生産力を制御できない資本主義の経済システムの本質的な矛盾そのもの。暑さばかりを嘆いていないで、根本的な解決の道筋である資本主義を乗りこえた未来社会の展望を大いに語っていきたい。
2020年8月22日 よう子記