期待に応える最良の候補

永瀬勉医師今治に建設する加計学園の獣医学部問題で、これ以上追及されたくない安倍政権は、中間報告という禁じ手を使って共謀罪法の成立を急いだ。

国会審議の中で、内心の自由を処罰すること、一般の人が処罰の対象になること、監視社会につながることなどが明らかになっている。今後の国民運動を抑え込むための法律である。最近の「毎日」の調査によると、内閣支持率は36%で不支持と逆転した。また、加計学園問題について、政府の説明に納得していないが74%を占めた。国会閉会中でも審査をすべきだ。

言論規制の秘密保護法、自衛隊が海外で武力行使することを可能にする安保法制、加えて今回の共謀罪はいずれも憲法を踏みにじった違憲立法である。そろって廃止に追い込む必要がある。おまけに5月3日に安倍首相が言い出した9条に自衛隊を書き込めば、海外での武力行使は無制限となる。

暮らしの面で、政府の社会保障つぶしは目に余るものがある。高齢化などによって増加する社会保障費の自然増を抑制し、その抑制額はこの5年間でも累計1兆4600億円にのぼっている。

医療・介護の分野では、患者・利用者の負担増と病床削減などの供給体制の再編が行われる。全日本民医連の調べでは、経済的事由による手遅れ死亡事例が、毎年50件を超えて寄せられている。4割は保険証があっても治療費を苦にしての受診控えが原因であり、窓口負担の荷重感は大きい。年金についても毎年のように減額されている。

憲法でもくらしでも政治を変えるしかない。

立憲主義、民主主義、平和主義を日本の政治に取り戻すため、来る選挙では、市民と野党の共闘で国会の力関係を変えねばならない。そのためには、以前四国で確保したことのある共産党の比例の議席を取り戻したい。

白川よう子さんは、長年の県議会議員の経験と医療機関での勤務の経験を生かして期待に応えてくれる最良の候補だと期待している。後援会のみなさんと白川さんを国会に送り出したい。(愛媛県日本共産党後援会長 医師 永瀬 勉)

〈2017.07.16 民主香川、愛媛民報、徳島新報、高知民報への寄稿〉