民間港湾の軍事利用は許さない

 各地から桜の開花の便り。昨日まで硬かった蕾が、一気に咲き誇るまでに。今年は暖冬だったから開花も早いのだろうと勝手に思い込んでいましたが、暖かさだけでは桜は開花しないことを知りました。
 
 「休眠打破」というそうですが、桜の花芽は前年の夏に形成され、休眠状態になり、冬の寒さにさらされることで眠りから覚め、開花の準備を始めるそうです。春の暖かさで花芽が生成し、そのピークを迎えると開花する。なんともすごい自然の摂理ではありませんか。

 政府は7道県16施設を「特定利用空港・港湾」に指定すると発表。それに先駆けて香川県・高知県知事も国に受け入れを表明しました。山添拓参議院議員も参院外交防衛委員会で、安保3文書に基づき自衛隊による全国の空港・港湾の平時からの「円滑な利用」を可能にする「特定利用空港・港湾」整備計画によって、なし崩し的に自衛隊に優先利用される危険性についてただしました。
 
 香川県庁前、高知県庁前で抗議集会も行われ、平和利用されてきた県民の大切な港を平時も有事も切れ目なく軍事利用することや、住民に説明もせず勝手に進め決めるやり方に対して怒りの声が相次ぎました。
 
 全国的には全ての自治体や管理組合から理解が得られず、一部で今回の指定を見送ったとのこと。香川や高知でも撤回させるまで決して諦めません。私たちはこれだけ酷い政治の北風にさらされ続けてきました。寒さに縮こまらず、休眠打破で政治の春を一気に。

  (4月7日付四国各県「民報」に掲載)