生きること 幸せになることを あきらめなくていい社会を

 いよいよ総選挙。香川県議を辞職して8年、ずっと四国中を駆け回ってきました。どんな小さな村も、どんなに遠いあの町も、やってられないと思うほどの猛暑の中も、芯まで凍えるような寒い日も、何度も何度も伺って、四国で暮らす皆さんの声をお聞きしてきました。その声を国政と一直線に繋げて結ぶ、総仕上げの時です。
 医療や介護の現場の皆さんと懇談した時に、コロナが5類になっても現場は落ち着くこともなく、さらに深刻な状態になっている。目の前の命を救うことで頑張り続けてきたが、もう頑張れないと辞めていく同僚たち。再雇用職員まで月に9回以上の夜勤に入る現場の実態。現場は崩壊直前です。
 新型コロナ感染拡大の中、訪問ヘルパーさんは、陽性で在宅留置きになった利用者さんを決死の覚悟で介護に入り、利用者の命と暮らしを守ってきたが、この春からの報酬引き下げは裏切られたとしか思えない。いくら頑張っても報われない。四国中で介護事業所が一つもない自治体が広がっています。
 四国で生きることはある意味、覚悟が必要だと実感します。過疎、一次産業衰退、大地震や災害の恐怖、医療・介護・教育・公共交通などの崩壊、賃金格差…あげればキリのない不安が押し寄せてきます。でも私は四国が大好きです。ここで生きることに誇りが持てる政治へ!
 「生きること 幸せになることを あきらめなくていい社会」をつくる。政治家として、1人の人間として生きる原点がここにあります。

(10月20日付四国各県「民報」に掲載)