ジェンダー平等前に進めよう―生い立ち重ね訴え

生理用品をトイレットぺーパーのようにトイレに置いてほしいとSNSに投稿した日本共産党の吉田紋華三重県議に殺害予告や誹語(ひぽう)中傷が行われ、ジェンダー平等を求める声を封じる反動の流れが後を絶ちません。白川よう子参院比例候補は生い立ちと重ね合わせ、「あらゆる暴力をなくし一人ひとりが尊厳を守って生きられる社会の実現へ」と、ジェンダー平等を前に進める比例5議席の獲得を訴えています。
当事者と気づく
白川さんは子どもの頃、父親から母親へのDVに苦しみ、高校生のとき母親と夜逃げ同然で家を出ました。自分の言動が悪かったから父を怒らせたのか―そんな自責の念を改めたのが、性被害の当事者や支援者が体験を語り連帯するフラワーデモだったといいます。
「『私は家庭内性暴力のサパイパ―』と震える手でマイクを握る人の話を聞き自分も被害者だと気づいた」。女性に権利を与えず男性が支配する戦前の家父長制が温存され「社会の構造として男女不平等がつくられてきた」と大分県別府市のつどいで吐露しました。
岡山市のつどいでは、吉田県議に多くの共感とバッシングへの反撃が広がったこと、会場施設のトイレに生理用品が常備されていたことをあげ、「みなさんの運動の成果。声をあげれば政治は動くと確信にしよう」と強調しました。
諦めず政治変革
広島市のつどいで、フジテレビの元アナウンサーがタレントに性暴力を受けた問題について「許せない。日々のハラスメントにどう対応すれば?」と問われました。白川さんは香川県議時代、議会質問中にセクハラのヤジを飛ばした男性県議に謝罪、撤回させたと述べ「性加害やハラスメントと闘う。人権の問題だと相手が分かるように対処するのが大事」と答えました。
結婚を控えた女性は「選択的夫婦別姓が間に合わなくて残念。別姓や同性婚などの問題が前進してほしい」と要望。白川さんは「″スカートの裾″を踏んで邪魔する勢力がいる。諦めず政治を変えて民法改正させよう」と激励しました。
党広島県女性後援会の浜崎理恵さんは「白川さんの経験は、全ての人が安心して生きられるジェンダー平等社会の推進力になると思った。女性国会議員を増ゃし、ケア労働の低賃金など女性に押しつけられた不平等をなくしたい」と話し、期待を寄せました。
(4月7日付「しんぶん赤旗」日刊紙・地方総合のページから)