比例5議席で大軍拡止める―西日本を駆ける

 過去最大の軍事費による大軍拡が西日本の各地で具体化されています。日本共産党の白川よう子参院比例候補は運動の最前線を訪ね歩き、先の比例5議席必勝で戦争する国づくりを止めようと訴えてきました。
 佐賀空樺〔佐賀市〕の隣に建設中の陸上自衛隊魁屯地はオスプレイ17機中ヘリ約50機を移駐させる計画で補正予算で380億円を計上。長崎県佐世保市の水陸機動団をオスプレイで離島に輸送するとしています。
 工事差し止めを求め裁判を闘っているノリ漁師の古賀初次さんは「事故が相次ぐオスプレイは全国どこにも要らない。『宝の海』を守りたい」と語りました。

 日出生古漬習囁
 大分

 西日本最大規模〔4900㌶〕の大分県陸自日出生台(ひじゅうだい〕演習場で2月末から9日まで米海兵隊の実弾演習が行われました。観光地近くにある湯布院駐屯地では九州・沖縄のミサイル部隊を統括する「第2特科国」が発足し、敵基地攻撃を想定した長射程ミサイル連隊の新編など軍備増強が進みます。
 演習を監視していた「ローカルネット大分・日出生台」の浦田龍次さんは「基地強化で攻撃される可能性があるのに国は住民に説明しない」と批判しました。

  日鉄呉跡地
  広島

 国が130㌶もの製鉄所跡地を買い取り、装備品の製造や部隊の訓練、補給など多機能な複合防衛拠占点をつくろうとしている広島県呉市の日鉄〔日本製鉄〕呉地区跡地。2025年度予算案で4・6億円の調査票を計上し市民や自治体に説明しないまま買収交渉を急いでいます。拠点化されれば近隣の海自呉基地の面積の2・5倍に拡大します。
 呉基地には南西地域へ人員や物資の輸送力を高める「海上輸送群」を新編。港湾機能も備える複合防衛拠点は、米中の軍事衝突を想定した沖縄の要塞(ようさい〕化と一体の動きです。
 2月20日に党議員国・候補の現地調査に参加した白川さんは、14回の空襲に見舞われた軍港・呉市の歴史から「防衛ではなく攻撃対象に狙われるのでは」と防衛省側にただしました。

  石垣駐屯地
  沖縄

 23年開設の陸自石垣駐屯地にはミサイル部隊が配備され、訓練場の拡張が続きます。有事を想定した非現実的な避難計画などに「島を戦場にさせない」と反対する「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」の藤井幸子さんは「基地問題は南西地域だけではなく全国の問題だ」と強調しました。
 「個別の『点』として捉えてきた現象が『線』でつながった」。白川さんは2月22日、「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」の結成集会に参加。各地で奮闘する市民と連帯する決意を新たにしました。

(3月27日付「しんぶん赤旗」日刊紙・地方総合のページから)